鎌倉ペンクラブ

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百人一首

鎌倉ペンクラブ選

鎌倉百人一首鎌倉ペンクラブ選

古典篇

  • 鎌倉の見越の崎の岩崩の君が
    悔ゆべき心は持たじ

    万葉集・よみ人しらず

  • ま愛しみさ寝に吾は行く鎌倉の
    美奈の瀬川に潮満つなむか

    万葉集・よみ人しらず

  • 薪樵る鎌倉山の木垂る木をまつと
    汝がいはば恋ひつつやあらむ

    万葉集・よみ人しらず

  • 道すがら富士の煙もわかざりき
    晴るるまもなき空のけしきに

    源 頼朝


  • 道すがら富士の煙もわかざりき
    晴るるまもなき空のけしきに

    源 頼朝

  • 夜もすがらたたく水鶏の
    天の戸を開けて後こそ音せざりけれ

    源 実朝

  • 大海の磯もとどろによする波われて
    砕けて裂けて散るかも

    宗尊親王

  • 十年あまり五年までに住み馴れて
    なほ忘られぬ鎌倉の里

    肥後(常陸)

  • われひ とり鎌倉山を越えゆけば
    星月夜こそうれしかりけれ

    西行法師

  • 草も木も靡きし秋の霜消えて
    空しき苔を払ふ山風

    鴨 長明

  • 秋風に草木の露を払はせて
    君が越ゆれば関守もなし

    梶原景季

  • いつしかと霞も敢へぬ
    山の端の朝日よりこそ春は見えけれ

    宇都宮頼綱(蓮生法師)

  • よしさらば我とはささじ
    海人小舟導く潮の波に任せて

    宇都宮朝業(信生法師)

  • 見ても猶花に心のゆきやらで
    山路の末に今日もくらしつ

    伊賀光宗(光西法師)


  • 夕潮の差すにまかせて湊江の
    葦間に浮かぶ海人の捨て舟

    藤原(安達)頼景

  • 白菅の真野の萩原咲きしより
    朝たつ鹿のなかぬ日はなし

    後藤(藤原)基綱

  • 乙女子が黄楊の小櫛は挿し置きつ
    取るや早苗のいとまなき比

    北条泰時

  • 道の辺の埴生の小屋のほどなきに
    余りてかかる夕顔の花

    北条政村

  • 浜千鳥八十島かけて通ふとも
    住みこし浦をいかが忘れむ

    東胤行(素暹法師)

  • 玉よする三浦がさきの波間より
    出でたる月のかげのさやけさ

    伝 源 親行


  • 朝顔の夕かげ待たぬ花にこそ
    定めなき世はいとど知らるれ


    権律師仙覚


  • 知らざりし浦山風も梅が香は
    都に似たる春のあけぼの


    阿仏尼


  • さけばさきちるはおのれと散るはなの
    ことわりにこそ身は成りにけれ


    一遍上人


  • 前も又かさなる山のいほりに
    てこずゑにつづく峰の白雪


    夢窓國師(疎石)


  • 杉の庵松の柱にしのすだれ憂き
    世のなかをかけ離ればや


    後深草院二条


  • 帰り来ん頼みも知らず行く秋の
    別れ路に生ふるのうら風


    飛鳥井雅有


  • 山路より出でてや来つる
    里ちかきつるが岡辺に鳴くほととぎす

    冷泉為相

  • 秋をまたで葛原岡に消ゆる
    身の露のうらみや世に残るらん

    日野俊基

  • 初霜の岡の原今よりは
    末枯れ渡る秋風ぞ吹く

    二階堂行朝

  • 鶴が岡木高き松を吹く風の雲
    井にひびく萬代の声

    足利基氏

  • 夜の戸ものどけき宿にひらくかな
    曇らぬ月のさすにまかせて

    作者不詳

  • 春ふかき跡あはれなり
    苔の上の花に残れる雪の下道

    堯恵法印

  • 朽ちのこる鳥居の柱あらはれて
    ゆゐの浜べにたてる白波

    道興准后

  • いにしへのあととひ行くは
    山人のたき木樵るてふ鎌倉の里

    細川幽斎

  • たのしみをきはむる寺のうち
    とてもよのうきことやかはらざるらん 

    沢庵宗彭

  • 鎌倉や磯間の千鳥ちよかけて
    とどめむ跡の数に入らばや

    加藤千蔭

  • 滑川ふかき心をたづぬればやがて
    我が身の宝なりけり

    熊谷直好


近代・現代編(明治以降)

  • なげ入れしつるぎの光あらはれて
    千尋の海も陸となりぬる

    明治天皇

  • 星月夜かまくら山もすぎゆきて
    やみになりゆくはてぞかなしきま

    税所敦子

  • はせでらのかねうち霞みきこゆなり
    稲村が崎のはるのあけぼの

    阪 正臣

  • 心よりやがてこころに伝ふれば
    さく花となり鳴く鳥となる

    釈 宗演

  • ふるき世をしのぶ袂に風さえて
    ふみぞわづらふ雪の下道

    落合直文

  • 蒼空を御笠と著せる
    みほとけのみ前の庭に梅の花さく

    伊藤左千夫

  • 人丸ののちの歌よみは誰かあらん
    征夷大将軍みなもとの実朝

    正岡子規

  • 椎のわが葉かがやきゆるる
    山に来て今年のの初声をきく

    石榑千亦

  • 七里浜夕日漂ふ波の上
    伊豆の山々果し知らずも

    西田幾多郎

  • かはづの声吾家めぐりて
    名越山長勝寺山暮れ黒みたり

    佐佐木信綱


  • 水色の鎌倉山の秋かぜに
    銀杏ちりしく石のきざはし

    与謝野鉄幹

  • 一千年前のさやけくすみとほる
    水たたへたり十六の井

    金子薫園

  • 白王の牡丹の花の底ひより湧き
    あがりくる潮の音きこゆ

    太田水穂

  • 東御門西御門など名に残れそも
    ただ麦の青き畑のみ

    窪田空穂

  • こゆるぎのさきの大松月かげに
    おぼろくの枝垂れし見ゆ

    宇都野 研

  • 東勝寺あとも残らぬ杉山に
    風の音きく秋の夕ぐれ

    片山広子

  • 鎌倉や御仏なれど釈牟尼は
    美男におはす夏木立かな

    与謝野晶子

  • かぜのむたほとけのひざに
    うちなびきなげくがごときむらまつのこゑ

    会津八一

  • 高時の墓とぶらひてゆくりなく
    よき梅見たり鎌倉の山

    川田 順

  • ひんがしの相模の海にながれ入る
    小さき川を渡りけるかも

    斎藤茂吉

  • 腰越や波あきらけき
    なぎさべにかべなほ岩の蔦もみぢかな

    新井 洸


  • 青潮の彼方にはろか富士が嶺の
    しろじろとしてあらはれゐるも

    前田夕暮

  • 放ちしは歌にくるへる若き子よ
    由井が浜辺の野火に声あり

    高村光太郎

  • 山といへば五山のひとつ臨済の
    この大き寺の夏に籠る我は

    北原白秋

  • 帰源院鎌倉山のつゆばれに君を
    しのべば鐘鳴りくだる

    平野万里

  • 流らふる大悲の海に呼ばふ声
    時をへだててなほたしかなり

    四賀光子

  • 君がため瀟湘湖南の少女らはわれと
    遊ばずなりにけるかな

    吉井 勇

  • 歩き来て北条氏果てし巌穴の
    ひやゝけきからに古おもほゆ

    木下利玄

  • 鎌倉のもみぢに来つゝこの谷に
    在らくさびしくひとりなりけり

    釈 迢空

  • 鎌倉の低山かげの級畑に麦を
    つくればその穂瘠せたり

    半田良平

  • 円覚寺僧堂の鐘なりいでて
    若葉の奥はいまだともさず

    松村英一

  • 海を隔てとほき箱根におつる日の
    雲よりこぼれ浜のあかるさ

    中村憲吉


  • 海は重く遠く暮るるよ
    軽らかにその海ぞひをわが電車行く

    岡本かの子

  • 北条の間道といふ古径は
    岨に遺りて深く苔むす

    尾山篤二郎

  • この墓を守りて生きたる僧幾人
    その一人仙覚が吾等にしたし

    土屋文明

  • 欄近く庭松の幹風に揺れ
    闇の中にて山の木は鳴る

    植松寿樹

  • 銭洗ひ池にかがまり洗ふ
    銭わが友も吾も富むと思はむ

    水町京子

  • 千葉ケ谷扇ケ谷の冬あさみ
    椿さきつつ紅葉散りけり

    堀口大學

  • はるかなる葉山の崎にともる灯の
    おぼろかなるも月のしたびに

    小泉苳三

  • ぬばたまの夜音の遠音に鳴る潮の
    大海の響動きはまらめやも

    米川 稔

  • 建長寺の杉並木みち秋日洩れ
    法師なきてあくまで閑か

    筏井嘉一

  • 実朝がほととぎすきける
    あたりとぞ懐かしみ通る二階堂大路

    藤川忠治

  • 白旗の宮の斎杜に寒のこゑ
    徹りつつ秋は来にけり

    吉野秀雄


  • 彼岸花咲く木の下の昼明り、
    蟋蟀の声のあはれなりけり

    藤井貞文

  • 紅葉ケ谷錦山を名に負へりみ
    寺にしのぶ盛りのもみぢを

    窪田章一郎

  • 葵祭の華美を斥け
    関東武士馬駈けざまに的を射ぬきぬ

    太田青丘

  • 貧しさに堪ふべき吾はもだしつつ
    蝌蚪ある水のほとりを歩む

    佐藤佐太郎

  • 稲村ケ崎赭土崖にくだけ散る
    うねりに煌ひ朝の光すめり

    福田栄一

  • 初秋の極楽寺坂越えゆけば
    かなかな鳴けり山蔭にして

    津村信夫

  • 赤鳥居人呼ぶからに朱の塗りの
    三の鳥居をわが仰ぎみつ

    大貫迪子

  • 花冷えの日々つづけども
    谷戸のうち一せいに白き花に埋まる

    大藤ゆき

  • 手のひらに豆腐をのせて
    いそいそといつもの角を曲りて帰る

    山崎方代

  • 老人が冬の日ぐれの浄智寺の
    山門のうしろに姿をけした

    小島寅雄

  • 鎌倉の北かまくらの夕みどり
    触るるにとほき肩をもつ人

    石原吉郎


  • 寿福寺の墓処拝して洗はれし
    身にふりそそぐ冬の光は

    原 繁

  • 海棠のくれなゐの花ちるときに
    うつつは悲し風のふくおと

    上田三四二

  • 病舎より水平線みゆ生活に
    かかはりもたぬその平明よ

    滝沢 亘

  • 遠き空蒼くきはまる相模灘春の
    おとづれこぞとひとしき

    立原正秋

  • ジェット機の金属音が響くの
    みさえざえとして冬の海なり

    石川一成

  • この坂のまがり方かな
    朝比奈宗源は左手を小さくあげたり

    高瀬一誌

  • 托鉢を終へ来て休む渚辺に
    弱々として秋の陽は充つ

    長島一道

  • 明けてゆく家並の甍ひかりつつ
    あづま鎌倉夏ならんとす

    島田修二

〒248-0006
鎌倉市小町1-2-16早見芸術学園内

電話 0467-24-4002 ※タップするとかかります。

FAX  0467-25-3289